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仕入債務


仕入債務とは?

買掛金支払手形をあわせて仕入債務と呼びます。

株式投資ではあまり使いませんが、仕入債務にも回転期間があります。

仕入債務の金額を、1ヶ月当たりの売上原価で割ると、何ヶ月分の売上原価に対応する仕入債務があるかが分かります。

売上債権とは逆に、仕入債務は多いほど、企業経営には有利です。

商品等を現金でしか仕入れられない場合と、仕入れてから3ヶ月後に支払えばよい場合とでは、資金繰りに与える影響が全く異なるからです。

例えば、商品を仕入れるときは3ヶ月後の支払いでよく、売上は現金売上だとしましょう。

商品を売り上げたらすぐに現金が手元に入ってくるのに、支払いは3ヶ月後でよいのです。資金繰りは非常にラクです。

この典型が保険会社です。

保険料は先に現金で入って来ますが、実際に保険金を支払うのは10年先、20年先になるわけです。

その間、保険料は手元において運用して増やしていくのです。

逆に、商品を仕入れるときは現金支払いで、売上は販売してから3ヶ月後入金という条件だと、資金繰りは大変です。

商品を仕入れたときにすぐに代金を支払わなければなりませんから、そのための資金を銀行から借りてくるなどして手当てしなければなりません。

そして販売してから代金が入金されるまでの3ヶ月間、銀行には利息を支払うので、効率が悪いです。

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