有価証券、投資有価証券
有価証券、投資有価証券とは?
有価証券、投資有価証券とは、他の企業の株式や国債・社債等のことをいいます。
このうち、1年以内に満期が到来して償還されるものを流動資産の有価証券として計上し、1年を超えて満期の到来するものを固定資産の投資有価証券として計上します。
有価証券、投資有価証券の株式投資におけるポイント
有価証券・投資有価証券のポイントは、貸借対照表に計上されている金額で換金できる可能性が高いという点です(特に公社債)。
ですから、資金の運用手段として公社債を購入している場合には、財産価値に考慮してあげることで、より厳密な1株価値計算が可能になります。
(具体的には有価証券報告書の有価証券注記のうち、「その他有価証券のうち満期があるもの及び満期保有目的の債券の連結決算日後における償還予定額」を見ることでわかります。)
一方で株式の場合は、支配目的・持合目的・運用目的とその保有目的は様々です。
ですから、一概に資金運用のためとはいえないため、財産価値の計算には考慮しません。
個人投資家が投資を行う場合には、国債を買う場合でも株を買う場合でも、それは資金運用が目的ですよね。
しかし、企業が株を買う場合には、相手の企業を支配するためだったり、お互いに株を購入して安定株主を作るためだったり、いろいろな目的があるのです。
ですから、アクションラーニングにおいては、純粋な資金運用目的の、公社債だけを財産価値に加えてあげるのです。