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【5074】テスホールディングス
再生可能エネルギー発電所の開発・売電、小売電気事業など

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【テスホールディングス(5074)】2024年6月期通期 決算説明


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テスホールディングス代表取締役社長の山本一樹です。本日は、当社テスホールディングスの2024年6月期の決算の内容について説明します。よろしくお願いします。

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まず連結業績ですが、24年6月期に関しては前年同期比減収減益となりました。前回、第3四半期の際にも説明しました通り、京都の大型の開発案件の計上が翌期以降にずれてしまったこともあり、このような形になりました。
売上高は306億4,300万円、売上総利益は65億5,300万円、営業利益は23億7,000万円、経常利益は76億6,000万円、親会社に帰属する当期純利益は11億8,500万円です。
こちらに関しては後ほど説明しますが、デリバティブの評価益や、熊本錦グリーンパワーの損失・減損が影響して、このような数字です。

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続いて、期末の配当ですが、配当は期初に発表しました16円をそのままキープして、配当をする予定です。

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続いて、先ほどあった営業外の収益と特別損失の計上について説明します。
今回、2024年6月期の連結累計期間においてデリバティブの評価益を56億3,600万円計上しました。
そちらに関しては、今建設中である伊万里グリーンパワーのバイオマスの燃料についてです。この燃料は海外から輸入するものですので、為替によってこの燃料費が変動しますので、それをリスクヘッジするために為替予約をしています。この為替予約をした時のレートと期末のレートの差を計上しています。
そのため、今のレートですと円安傾向になると評価益が増える方向、円高になると評価益がマイナスになる方向です。
このように、大きな評価損益が今後も計上されますので、結構当社の決算に影響を及ぼします。今後は、ヘッジ会計の適用などを検討していきます。
続いて、特別損失ですが、今回、熊本錦グリーンパワーの固定資産39億3,900万円を特別損失に計上しました。
燃料の高騰や建設コストの増加の影響があり、収益が低下してしまったということで、今後の予測も計算すると減損の兆候があることから、このような損失を計上しました。
ここで一旦補足の説明をしますと、同じバイオマスということで先ほどの伊万里グリーンパワーへの影響についても不安視される方もいらっしゃると思いますが、熊本錦グリーンパワーと伊万里グリーンパワー、この建設コストの考え方や燃料の考え方は全く異なります。今、順調に工事が進んでいますが、伊万里グリーンパワーにおいて建設コストの大幅な増加や燃料の高騰に関しては、先ほどの為替予約をすることによってヘッジしていますので、この2つの点の大幅な上昇は起こらないと見ています。全く別物とお考えいただけたらと思います。

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続いて、各セグメントの業績について説明します。

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こちら売上高、売上総利益ともに減収減益と冒頭で説明しましたが、セグメント別についてはこの色分けの通りです。上の青色の部分がエンジニアリング事業、下の黄色の部分がエネルギーサプライ事業です。

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ではまず、エンジニアリング事業、フロー型の事業、こちらの方の業績について説明します。

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まず、エンジニアリング事業については前年同期比増収増益となりました。
こちら脱炭素ニーズが世の中で高まっていますので、それによって当社の省エネルギー、再生可能エネルギーによる受諾型の建設工事、こちらが増加したことによります。
もう少し細かく掘り下げますと、省エネの案件、コージェネレーションやユーティリティ、省エネルギーの案件が増加しました。
売上高に関しては前年に比べて増えたのですが、今期2024年6月期に関しては外注費や労務の工数、こちらの方が少し計画以上に増加してしまって、前年に比べると減益という形です。
再生可能エネルギーの工事については、物理倉庫や工場向けの屋根上の太陽光発電、こちらの工事が順調に増加をして前年同期比増収増益となりました。
続いて、再生可能エネルギーの開発型のお仕事ですが、当社が鹿児島県で開発を進めてきた8MWのFITを活用した太陽光発電所、こちらの方の建設工事の売上利益が計上されています。

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続いて、受注の状況について説明しますと、受注高は211億1,700万円、前年に比べると159%です。受注残高は170億2,500万円という前年に比べると187.7%ということで、前年に比べると着実に案件が増えています。
受注高の内訳は約半分が太陽光の案件で、その半分がコージェネレーション・自家発電やバイオマスの案件が占めています。
受注残高は170億2,500万円になっていますが、内訳に関して右下の表にある通り、約74%はコージェネ・自家発電・バイオマスという少し納期が長い案件のものが残っており、あと24%ぐらいが太陽光の案件です。

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24年6月期に完工した案件のトピックスということで、こちらプレスリリースもしている通り、省エネに関してはハウス食品さんの静岡工場、こちらJFEエンジニアリング様のエネルギーサービスの元で建設工事の案件をさせていただきました。あとは北海道のよつ葉乳業さんという乳業工場に自家発電設備を納めさせていただきました。

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続いて、太陽光の案件ですが、こちら受託型の建設の案件とオンサイトPPAという案件、この2通りの案件をさせていただいたのですが、2023年6月期は37.9MWの容量の案件をさせていただいたのが、2024年6月期にはこれが58.7MWまで大幅に増加しており、太陽自家消費型の太陽光のニーズは引き続き強いものだと思っています。

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続いて、エネルギーサプライ事業、ストック型の事業の説明をします。

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エネルギーサプライ事業は前年同期比減収減益ということで、ハイライトのところにも説明がある通り、再エネ発電のセグメントですが、こちら発電の計画は期初立てた通りに順調に進捗はしているのですが、2023年6月期にはこの点線で囲っている流動化による一過性の要因が約48億円で、福岡みやこメガソーラーの開発報酬、これも一過性の案件で約5億円がありまして、この反動減で売上利益が減っているということです。
あと流動化で発電所9件売却をしましたので、こちらの方の発電量も減っているということから減収減益という形です。
オペレーションとメンテナンスの案件は順調に推移して、前年に比べると増収増益です。
電気小売供給に関しては、こちら収益を改善するということで契約の量を絞っているという方針でずっと続けていまして、こちらの影響から前年に比べると減収減益という形です。
バイオマス燃料に関しては、出荷量は着実に増加をしています。単価も上がって為替も円安になっていることから売上の方は上がっています。一方、仕入れもこれに釣られて上がっていることによって、売上総利益の方は減益という形です。

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続いて、当社の再生可能エネルギーの発電所の容量の推移ということで、当社の自社の発電所は24年6月期、約320MWということで、ほとんどが太陽光発電です。

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続いて、オンサイトPPAに関するトピックス、供給開始案件。

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契約締結案件、こちらの方はプレスリリースもしている通り、引き続き好調に推移をしています。

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続いて、少し前にも説明しましたが、佐賀県伊万里市においてバイオマス発電所を建設工事しています。
毎月、進捗の方もリリースしていますが、順調に推移をしていまして2025年5月に運転が開始する予定です。

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ここから、25年6月期ということで今期の業績予想を説明します。

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まず、こちら青色で示した部分が今期の予想です。
売上高の予想は380億円、売上総利益は80億円、営業利益は27億円、経常利益は20億円、親会社株主に帰属する当期純利益は12億円の予想を立てています。
こちらの方、24年6月期にあったデリバティブの評価損益については、今の現時点で為替の予想はできませんので、こちらの方は含まれていません。
また、京都の大型の開発案件に関しても順調に進捗しているのですが、売上利益の計上時期が今期か来期か、今現時点ではまだスケジュールがよく掴めていませんので、この業績予想からは外しています。

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こちら連結業績予想のポイントをサブセグメントごとに説明します。
受託型の建設工事、省エネ・再エネですが、こちらは、引き続き顧客の脱炭素の取り組み、こちらニーズが高まっていますので、省エネの案件、再エネの案件、共に伸びていくだろうと見込んでいます。
開発型の案件ですが、前期も計上しました鹿児島県の8MWの太陽光の建設工事、これが引き続き今期も計上される見込みです。
先ほども説明しました京都の開発案件に関しては、許可を取るのに順調に推移しているのですが、まだ計上時期が今期に計上できるのか来期になってしまうのか、こちらの方まだ不透明ということから今回の業績予想からは外しました。
再生可能エネルギーの発電に関しては、現在稼働をしている発電所約231.8MWの売電収入及び今期から、福岡みやこメガソーラーの売上収益が計上されることと、佐賀県伊万里のバイオマス発電所、こちら2025年5月の運転開始ですが、年明けから試運転が開始されます。こちらの売電収入も見込んでいます。
オペレーションとメンテナンスの案件ですが、こちらは、前年に引き続き定期的に定期契約によるメンテナンスと24時間の監視サービス、そして都度発生するメンテナンスの案件の売上を見込んでいます。
電力小売供給に関しては、前期まで契約を絞っていったのですが、こちらプレスリリースもしている市場連動型メニューというものでの営業を開始をしています。こちらの方を今、顧客に向けて営業展開していますので、こちらのメニューでの売上利益の計上を見込んでいます。
バイオマス燃料に関しては、PKSのストックヤードも拡大をしていますし、こちらの燃料の販売による売上利益を計上を見込んでいます。
あと、EFBペレットの研究開発、こちらの方は一般管理費に計上をしています。
また、今後の事業拡大を目的としてかなり人員を強化しています。これからの毎年30人、平均30人以上、人員増加すると見込んでいます。こちらの方、一般管理費の方に計上をしています。
繰り返しになりますが、為替予約によるデリバティブの評価については業績予想には含んでいません。

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最後に今期の配当について説明します。当社の方針は、安定的かつ継続的な利益還元を基本として、配当性向30%を目安としています。従いまして、先ほどの業績予想から1株あたりの配当金は5.11円を計画しています。
前期に比べると大幅な減配となっていますが、今期これから期中にしっかり利益計上で上振れが予想されれば、配当の見直しも検討したいと思っています。

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以上、2024年6月期テスホールディングスの決算説明でした。
今期は、予想計画をしっかり上回るように努力していきますので、今後ともご支援よろしくお願いいたします。

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