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【4177】i-plug
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【i-plug(4177)】2025年3月期4Q 決算説明


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株式会社i-plug 2025年3月期の決算説明をさせていただきます。
改めまして、株式会社i-plug代表取締役CEOの中野智也でございます。よろしくお願いします。

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では本日は25年3月期の通期の実績、 および中長期の戦略と業績予想の話をさせていただきます。

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まず、2025年3月期の通期決算のハイライトでございます。
売上高は前年度期比10. 5%増の50.8億円で着地をしました。営業利益は前年比314. 8%増の5億7千万で着地をしました。
参考値として受注高は51. 9億円、前年同期比9%増となっております。

業績予想に対してはご覧の通り、予想56. 4億円に対して、50. 8億円。営業利益に関しては5. 5億円に対して5. 7億円の着地となっております。
早期定額型の受注増、さらに受注の早期化により売上高の変換額の増加もありまして、 売上高は前年比で増加をしております。
ただ昨年は決定人数が伸びなかった、計画よりマイナスになった影響により、 売上高の成長は業績予想に達成できておりません。営業利益に関しては、 コスト削減の効果に より過去最高益を達成しております。

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では、業績の詳細になります。OfferBoxの早期定額型の受注は増加しまして、先ほどお伝えした通り、受注の早期化により売上高の換算額が増加をしております。 それによって売上高は前年同期比の10. 5%にとどまっています。
営業利益に関しても増収効果及びPaceBoxへの投資がなくなったこともあり、最高益で着地をしております。

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ではここからは、サービス別の売上高、四半期推移の説明をさせていただきます。
早期定額型の受注増加によって、売上高は増加しております。特にOfferBoxのサービスの特性から 売上高は下期、偏重型になっております。
ただ、前期は受注時期の早期化によって、4Qの売上高及び売上高換算額が減少したことによって、4Qの会計期間の売上高は3Q比で減少しております。
また成功報酬型は早期定額プランの枠超過となる決定人数が伸びなかったことにより、前年比で減少となっております。

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では営業利益の四半期推移の説明をさせていただきます。
まず特徴としてみていただきたいところは、PaceBoxの投資がなくなったことにより、営業利益は大幅に増加しております。
ただ4Qに関しては、 今期のOfferBoxの決定人数を再度成長させようというところで、プロモーション関連投資を実施しました。
それによって前年同期比で利益幅は縮小しました。
しっかり今期も成長させるために投資を行いながらも、ただ最終的なコストコントロールを行ったので、 過去最高益となって着地をしております。

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ではこちらは受注高の四半期推移になります。
2024年3月期からOfferBox早期定額型の受注高のピークは1Qとなっており、2025年3月期はその傾向がより明確になりました。
これは企業側の早期利用ニーズが高くなっていることに加えて、弊社の営業活動の改善によって、 上期に受注が前倒しになっております。
この傾向は26年3月期も続く見込みでございます。

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ではここからは営業損益の前期対比の推移になります。
特徴はPaceBoxの投資4億7600万円を削減したというところで大幅の増益につながってきております。

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こちらは種類別コストの前期対比になります。
こちらもPaceBoxへの投資の減少、4QのOfferBoxの決定人数の再度成長率を回復させるためのプロモーション投資、 こちらが増加したという形になっております。

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2025年3月期末の従業員数は330名、 前期末から4名の減少になっております。

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では、 ここから各種KPIの説明をさせていただきます。
企業の登録数は順調に増加をしておりまして、 3月末段階で2万社を超えて20,235社、前年同期比15. 8% 増で着地をしております。

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続いて学生登録数の推移になります。 25年3月末時点で2025年卒の登録数は215,562名、 前年同期比 -12. 6% で着地しております。
ただ2026年卒は、プロモーション関連費用などを強化した結果、 3月末時点で198, 716名、 前年同期比8. 9% 増となっております。

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ではここからはオファー送信数の推移について説明させていただきます。
登録企業の増加と、さらに1社あたりの採用意欲の高まりということで、オファー の送信量は大幅に増加をしております。
前年同期比38. 5% 増で着地をしております。2026年卒に関しても、それを上回る見込みで推移をしております。

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こちらは学生のオファー承認数の推移でございます。2025年卒の承認数は 前年同期比11. 3% 増で着地をしております。
2026年卒はさらにそれを上回るペースで進捗しています。

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ではOfferBoxの決定人数でございます。2025年卒は前年同期比1%減の7,323名で着地をしております。
内定数は前年比増加傾向で進んでおりましたが、 内定辞退数が前年を上回ったため、決定人数は微減しております。
ここはしっかりと改善していかないといけないところですので、 今期強化を図っていきたいと思っております。
さらに、 学生登録からの決定率については、 サービスの質の向上をしっかりと実現できたため、上昇傾向になっております。

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最後に、KPIの参考値になりますが、 今年の2026年卒の 3月末の決定人数の比較になります。2026卒の3月末の決定人数は 1970人と、前年同期比 54. 4% 増となっており、 成長カーブはしっかりと改善していっております。 こちらをしっかり改善することによって再度成長の軌道を上げていきたいと考えております。

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ではここからは中長期の戦略と業績予想の説明をさせていただきます。

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まずこちらは今後の中長期戦略の考え方になります。こちらは昨年発表した通り継続してまいります。 まず一つは規律を持った投資による既存領域の着実な成長。もう一つが新卒領域以外での事業開発と利益の成長の両立を実行していきたいと考えております。
今期に関してはさらにそれを加速するためにM &Aアライアンスによる共創も推進していこうと考えております。

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では具体的なマイルストーンです。 今から2031年3月期に向けて、 昨年から7年間を2つのステップに分けて取り組んできております。 前の3年を挑戦期、後ろの4年間を 飛躍期と考えて、今期はその2年目に該当します。
挑戦期はOfferBoxの進化と価値提供の拡大と新卒領域以外での事業開発を実施しております。後半の4年間は新卒領域のさらなる進化と新たな「第二の柱」の事業を作って成長を加速していきたいと考えております。

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まず具体的に説明をさせていただきますと、 規律を持った投資による既存領域の着実な成長に関してでございます。2020年3月から現在までの年平均成長率は26. 0%と高い成長性を実現してきております。これは既存事業のOfferBoxの成長が寄与しておりますが、 マーケットの占有率を考えると、 まだまだ 伸びしろがあると考えております。
グループ会社の適性検査など、i-plugグループが持つ資産を掛け合わせて、しっかりと新たな価値を提供していきたいと考えております。

25年3月期は、 プロモーション関連費用の投下配分の失敗があり、決定人数が伸びず、20%の成長を目指しておりましたが、10%の成長で着地をしてしまいました。しかし、 ここの見直しを昨年しっかりと行ったことによって、26年度卒は決定人数がしっかり伸びてきておりますので、これを来期の27年度卒も含めて、 しっかりと成長をしていきたいと 考えております。
こちらを実行することで、 年率20%台の成長を実現していこうと考えております。

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OfferBoxの成長ドライバーは、見ていただいた通りです。 まず企業に登録していただき、 学生の登録数を増加させます。企業側からのオファーの送信があり、学生さんの反応があってオファーの人数が伸びていきます。それによって決定人数が成長していきます。 そこから売上に換算するところは、まず早期定額型のリピートが増えて、 早期定額型の 絶対金額が増加します。
また成功報酬で使っていただいている企業も、 採用が出たら、 早期定額型のプラン変更を行うことが多くなっていますので、それを合わせて全体的な早期定額型の売上高を成長させて オファーボックスをしっかりと成長させていく、この構造で今期もチャレンジをしていきたいと考えております。

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では新卒領域以外での事業開発と利益成長の両立についてご説明をさせていただきます。 先ほどもお伝えした通り、この挑戦期・飛躍期に分けて今チャレンジをしていっております。新たに学生の領域や中途の領域の事業開発を今取り組んでおりますので、これをしっかり事業化させて、飛躍期のところで成長を実現したいと考えております。

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実際、投資の規律の徹底によって利益の確保はできてきております。 過去の過大投資の反省から25年3月期は10%程度の投資を実行しました。 今後もこの投資規律の徹底を行いながら利益の創出を実現したいと考えております。

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また今期からより強化するM & Aアライアンスの共創の説明をさせていただきます。まず、M&Aアライアンスの基本的な方針は3つになります。
まず1つ目は、 質を重視した連携というところで、 既存事業、 特に新卒事業においては、 競争優位性が高められるところとの連携を強化していきたいと考えております。
2つ目はMission/Vision2030の共感度の高いドメインの中で 仲間を探していく。さらにシナジーが見込めるところに対してアライアンスやM & Aを仕掛けていきたいと考えております。 3つ目の方針は利益貢献の重視というところで、 持続的なキャッシュフロー創出能力と 利益貢献の確実性があるところに対して実行してまいりたいと考えております。

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では次はキャピタルアロケーションについての考え方を説明させていただきます。まずはお伝えした通り、成長投資と財務基盤の強化の両立を図り、事業価値の拡大を図っていっております。25年3月期、しっかり最高益を出すことによって、財務基盤もかなり強化をしてまいりました。株主様の還元の余地があると判断したときは配当による株主還元を実行したいと考えております。

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では業績予想について説明をさせていただきます。 26年3月期は売上高は20%増の61億、営業利益は21%増の7億、経常利益は20. 4%増の6億9800万で、最終利益に関しては、前年比30. 1%減の4億1800万を計画しております。売上高、営業利益はしっかり20%台の成長を実現していきたいと考えています。ただ、最終利益は、 昨年25年3月期は税効果会計による特殊要因がなくなるため、昨年と比べて減少の計画になっております。

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では最後、グロース市場の上場維持基準に対しての方針をご説明させていただきます。グロース市場は時価総額100億円が基準値になっているというところで、現状100億円未満となっておりますが、2030年までにしっかりと業績を伸ばして利益を出すことで時価総額100億円に到達する見込みを持っておりますので、このまましっかりと戦略を実行して成長させることで、グロース市場の維持を実現させていきたいと考えております。

2025年3月期を振り返ってみると、いろんなチャレンジをしてまいりました。特に反省すべきところは、 決定人数が昨年対比終わってしまったところにあります。 これはその前の2024年3月期のプロモーション投資の失敗がありまして、 昨年しっかりそれを改善できたことによって、今期の決定人数はかなり順調に推移をしていっております。決定人数を伸ばすことで、事業の成長も実現できるという形になっていますので、そこを改善してさらに新たな事業の開発、M & Aの実行によって会社をもっと成長させていきたいと考えております。

今期もぜひとも株主様のご支援をいただきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
では2025年3月期の決算発表をさせていただきました。ご清聴ありがとうございました。

 

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