経常利益
経常利益とは?
経常利益は、営業利益に本業以外の損益で経常的なものを加減算したものであり、毎年経常的に得られる利益といえます。
営業外収益は、本業以外の儲けで経常的なものです。
営業外収益の例としては、受取利息や受取配当金などが挙げられます。
営業外費用とは、本業以外の費用で経常的なものです。
営業外費用の例としては、支払利息や社債利息が挙げられます。
営業外収益と営業外費用を合わせて営業外損益といいます。
営業外収益と営業外費用は、いずれも本業である商品・製品の販売とは異なる活動から発生します。
営業利益との違いは?
営業利益とどこが違うのかというと、営業利益は本業から発生する売上と費用から構成されているのに対して、経常利益は本業以外から発生する毎期経常的な損益も含まれている点です。
つまり、本業での損益だけでなく、毎期経常的に発生する損益をすべて含んでいるため、経常利益は本業以外の損益も含む毎期経常的な利益を意味する、といえるのです。
経常利益を見るときは?
経常利益は、過去5期連続で見ます。なぜなら、単年度だけでは、その利益の質がわからないからです。
「今年たまたまラッキーで出た利益なのか、毎年コンスタントにたたきだしている利益なのか。」
「毎年変動しやすいのか、毎年安定しているのか。」
「増加基調なのか、減少基調なのか。」
といった利益の質が株式投資においては重要です。
5期連続で経常利益が黒字であれば、投資対象として魅力的でしょう。
同業他社比較をしましょう!
経常利益を同業他社と比較する際には、売上高や利益率も一緒に比較しましょう。
企業規模に比べて、利益が多いのかどうかも、大切なポイントです。
極端なことを言えば、経常利益の金額は同じでも、売上高の規模は10倍違うということもあり得ます。