売上高
売上高とは?
売上高とは、販売した商品、製品、サービスの金額です。
例えば、アパレス業界の会社であれば、服飾品を消費者に販売すれば売上高になります。
車両の売却は売上になる?
それでは、アパレル業界の会社が営業用の車両を売却した場合は、売上になるでしょうか?
これは、事業で取り扱っている服飾品そのものの販売ではありません。
したがって、車両の売却は売上高ではなく、営業外損益に分類されます。
(ただし、アパレル業界にとって車両の売却は特別損益ですが、自動車の製造を事業としている自動車メーカーにとって車両の販売は売上高になります。)
このように同じ車両の売却であっても、会社の事業内容によって営業外損益になる場合と売上高になる場合があります。
商品を販売する
スシローグローバルホールディングス【3563】のような飲食店、ビックカメラ【3048】などの電化製品の量販店など、最終消費者を相手にする企業を小売業といいます。
小売業は、完成した製品をメーカーや卸売業者などから仕入れて、それを最終消費者に販売します。
できるだけメーカーから安く仕入れ、立地の良い場所に店舗を置いて多くの客を呼び、できるだけ高く売る(もしくは値段を安くして大量の商品をさばく)ことで、利益を得ます。
小売業において売上高が計上されるのは、消費者に販売したときとなります。
製品を販売する
仕入れたものを売るのでなく、自社で製造したものを販売する企業もあります。
いわゆる製造業の企業です。
製造業は、工場でものをつくり、それを卸や小売に販売します。
例えば、ソニー【6758】は工場で液晶テレビを作り、それを卸売業者やビックカメラなどの小売業者に販売しているのです。
一般的には、業者から注文があり、その製品を出荷した時点で売上が計上されます。
参考までに企業がものを作り、業者に販売し、それを消費者に販売するまでの一般的な流れを確認しておきましょう。
鉄鋼業などは、サプライヤーがメーカーに原材料を販売し、メーカーがものをつくり、卸売業者がそれを仕入れ小売業者に売る。
そして最後に小売業者が最終消費者に販売します。
最も基本的な取引の流れです。
しかし、近年はインターネットの発達により製造業が卸売業を飛ばして直接小売業に販売したり、グループ会社で川上から川下までのすべての事業を行ってしまう企業もあるので、あくまでも基本的な取引の流れと考えてください。
サービスを販売する
形のないものを販売する企業もあります。
販売するものは、知識やノウハウ、リラクゼーションや美など、様々です。
具体的には英会話教室や、コンサルティング会社などがあげられます。
これらは一般的にサービス業といわれます。
サービス業の場合、ものを出荷するわけではありませんから、いつ売上が計上されるのか気になるところですが、一般的にはそのサービスの提供が完了したときに売上が計上されます。
例えばコンサルティング業務で、会社の人事制度を見直したいというコンサルティングを請け負った場合、その見直しの改善策を提供し、相手方もその改善案に満足し、契約事項が完了した時点での売上計上となるのです。
契約を受注したときではないので、注意してください。