『賢明なる投資家 - 割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法』
資産バリュー株投資で知られるグレアムの書です。
価格と価値とのギャップに注目する投資家たちにとって、本書はバイブルと言っていいでしょう。
グレアムは、とにかく定量的な分析を徹底します。
「安全域の原則」「ネット・ネット株」など、役に立つ概念がいろいろと説明されています。
儲けたいなら、安全で、しかもウォール街では一般的でないことをせよ
継続的に平均以上の収益を上げたいなら、投資家は以下の方針に従うべきだ。
1.本質的に安全で将来性のあることをする
2.ウォール街では一般的でないことをする
投資とは?投機とは?
投資とは、「詳細な分析に基づいたものであり、元本の安全性を守りつつ、
かつ適正な収益を得るような行動」
投機とは、「この条件を満たさない売買」
資金は、株式や債券に分散投資するべき
資金を株式だけとか、債券だけとかに、突っ込んではいけない。
大規模なインフレがあってもなくても大丈夫なように、
株式と債券に分散投資するべき。
「常にある程度の資金を債券に投資して、
同様の資金を株式にも投資すること」
「債券と株式を半々で持つというポリシーを維持しながら、
時によっては25%から75%の間で調整するというのが正しい方針である」
といった指針が示されています。
アクションラーニングからひとこと
グレアムがこの本を書いていたころ、
インフレーションが大きな問題となっていた。
なので、この本ではけっこうインフレの話が出てきます。
グレアムは、バフェットが師と仰ぐ投資家です。
グレアムは、主に貸借対照表に注目した、手堅い投資を好んでいます。
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