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バリュートレンド

コストリーダーシップ戦略


低コストで競合と戦う戦略

コストリーダーシップ戦略は、ライバルよりも徹底的に低コストにすることで、競合と戦う戦略のことです。

低コストにするためには、規模の経済やITなどを駆使する必要があります。

 

規模の経済

規模の経済とは、製品を多く生産すれば生産するほど製品1個当たりのコストが下がることを言います。
なぜ製品1個当たりのコストが下がるかというと、工場の生産設備や人件費などの固定費は、製品の生産量が1個増えてもほとんど変わらないため、製品1個当たりの固定費が減少するためです。
また、生産量が増加すれば、原材料を仕入れる量が増加します。そうなると仕入先に対して原材料の値下げ交渉ができます。

このように生産量が増加することで様々なコストを下げる効果を規模の経済といいます。

経験曲線

経験曲線とは、仕事に習熟することで生産性が高まることをいいます。
例えば、飲食店で調理をする場合、入店したばかりだと手順や調理器具の場所などに不慣れで、どうしても時間がかかってしまいます。しかし、仕事に慣れてくると、手際が良くなり、効率的になります。
このように仕事の経験量が多いほど、効率が良くなり、人件費等のコストが下がります。

これを示したのが経験曲線です。

体力のある大企業に適した戦略

特に規模の経済については、資本力が必要であることから大企業が取る戦略です。

株式投資の対象となる上場企業には資本力が多い企業が多いため、コストリーダーシップ戦略を取っている企業も散見される。

マイケル・ポーターが『競争戦略』で詳しく説明しています。

 

 

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