減価償却費
減価償却費とは?
販売費及び一般管理費の中で一番難解なものが、この減価償却費です。
減価償却費とは、長期に渡って使用する固定資産の価値の減少を反映するため、当期に費用計上した金額をいいます。
言葉で説明してもわかりにくいため、図を用いて説明します。
減価償却の考え方
A社は、新商品を製作するため、工場を1,000円で建設しました。
これによって、今後5年間にわたって、製品を300円売ることができるものとします。
ここで、購入した1,000円の工場建設代金を最初の期に全額を費用として計上した場合のことを考えてみましょう。
これでは、1年目のみに費用が一時に計上され、残りの4年間は費用がゼロとなってしまいます。
しかし、実際には工場は5年間稼働し続けて、製品を作り続けているわけです。
そこで、工場の購入資金を工場が稼働する期間(今回の場合は5年間)にわたって費用として計上していく処理を、減価償却といいます。
このように、費用を各期に配分することで、企業活動の実態を適切に損益計算書に反映させることができるのです。
この毎期の費用200円が、減価償却費なのです。