長期投資家のためのIR情報
バリュートレンド

製造業(化学業界)


化学業界も面白い企業が多いです。

塗料・インキを取り上げます。

業界研究シリーズでは2017年4月にセミナーをしています。

 

化学の業界の中でも、塗料は熱いです。

塗料はペンキです。

需要の推移は、次のとおりです。

paint demand.bmp (1.99 MB)

 

結構増えています。

何に一番よく使われるかといいますと、建設です。塗料って建物に一番よく使われています。あとは、自動車も多いです。

なので、世界で建物が増えていけば増えていくほど、自動車が増えていけば増えていくほど、塗料に対する需要も増えていくということです。

 

関西ペイント【4613】は、どちらかというと、建物よりは自動車の塗料が得意な会社です。

バリューの推移を見てみましょう。左が単年度、右が10期平均です。

kansai paint.bmp (2.16 MB)

   

海外売上割合が58%です。自己資本比率は46%です。日本ペイントホールディングス【4612】も大体同じような事業です。

割高ですが、このグラフはきれいです。こんな形を描いてる会社は、50社に1社ぐらいです。めったにないです。長期にわたってすごく儲かってるということです。

人口が増え、中間層の人が増えている。中間層の人が車を買う、関西ペイントの塗料が売れる、中間層の人が家を建てる、関西ペイントや日本ペイントの塗料が売れる、住宅用塗料が増える。

新興国が都市化していく。ビルがどんどん建つ。塗料がビルに使われる。イメージが湧いてきます。

 

きっとまだまだ右肩上がりで増えていくでしょう。

来年、再来年は分からないですが、5年、10年先はきっと伸びています。

 

すごい勢いで成長していく業界の中で、混戦です。世界の有名企業があの手この手で頑張っていますが、とにかくこのマーケットの中で関西ペイントとか日本ペイントホールディングスは頑張ってるわけです。儲かりそうです。だから、あとは買う株価の水準を見極めるだけです。

 

化学の企業ですが、実はグローバルな会社だけじゃなくて、ニッチなところですごい会社もあります。日油【4403】という企業です。

nichiyu.bmp (2.16 MB)

   

銘柄レポートで取り上げていますので、アクションの会員の方はご存知の方もいると思いますけれども、海外売上27%、自己資本比率69%です。

油脂化学といって、油に関する技術をベースに、医療とか、あるいは火薬とか、そういったいろいろな多分野に応用してる企業です。

 

塗料のように1つのマーケットがすごく広大にあるわけではないですが、ただ、それぞれのニッチな領域、ニッチな技術で売上、利益を伸ばしてる企業です。

こういう企業です。世界何位とかではないけれども、ニッチなところですごい企業。このような企業は製造業の中で狙い目だと思います。

ページトップへ戻る