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転換社債型新株予約権付社債


転換社債型新株予約権付社債とは、一定の金額で株式に転換できる社債をいいます。

転換社債型新株予約権付社債の所有者は、株価が上昇したときには、当該社債を株式に転換して売却することで利益を得ることができます。

逆に、株価が上昇しないときには、満期まで保有して利息及び元本の償還を受けます。

一見、転換社債型新株予約権付社債の所有者にとても有利なように思われますが、通常の社債に比べて金利を低く抑えることができることから、見方によっては株主に有利ともいえます。

ただし、転換社債型新株予約権付社債の一種に、MSCB(Moving Strike Convertible Bond)といわれるものがあり、これには注意しなくてはいけません。

日本語では俗に「転換価格(下方)修正条項付き転換社債」と呼ばれるものです。

これは、転換社債型新株予約権付社債の一種なので、社債権者の意思により株式に転換することができます

ところが、通常の転換社債型新株予約券付社債であれば、あらかじめ定められた一定の金額で株式に転換されるのですが、このMSCBの場合、株価が下落するとそれに応じて株式に転換価格も下がるのです

例えば、転換社債型新株予約権の行使価格が100円の場合、どれだけ株価が変動しようが新株予約権の行使価格は100円です。そのため、株価が120円など、株価が行使価格よりも高くなると行使するメリットが生じます。

一方でMSCBの場合、株価の80%などの計算式で行使価格が決定されるため、株価が125円のときの行使価格は100円ですが、株価が80円のときの行使価格は64円となります。つまり、いつ株式に転換してもメリットがあるわけです。

これがどういうことを意味しているかというと、MSCBを発行するような企業は相当資金繰りに窮しているということが言えるわけです。また、既存株主から見れば、既存株主の権利が損なわれる可能性が極めて高く、MSCBを発行するような企業への投資は絶対に避けなくてはなりません。

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