浮動株
浮動株とは?
浮動株とは、売り買いの対象として、実質的に市場で取引されている株式のことを指します。
市場で流通する可能性の高い株式といえます。
日本においては、TOPIXの算出に用いられます。
浮動株比率とは?
浮動株比率は、「浮動株の分布状況に応じた比率」で、東証が銘柄別に算定し、指数の算出に使用します。
浮動株比率は、銘柄ごとに異なります。
浮動株比率の算定は、次の手順で行われます。
(1) 有価証券報告書等の公表資料から固定株(固定的所有と見られる株式)を推定する
(2) 固定株比率(=固定株数÷指数用上場株式数)を算定する
(3) 「1-固定株比率」の数値から浮動株比率を求める
浮動株比率の見直し
浮動株比率は、直近決算期末の分布状況を反映するために、決算期に応じて年 1 回の「定期見直し」が実施されます。
また、第三者割当増資等が生じ、浮動株の分布状況が著しく変化する場合には、東証の判断によって適宜「臨時見直し」が行われます。
決算期 | 公表日 | 実施日 |
1月~3月 | 10月第5営業日 | 10月最終営業日 |
4月~6月 | 1月第5営業日 | 1月最終営業日 |
7月~9月 | 4月第5営業日 | 4月最終営業日 |
10月~12月 | 7月第5営業日 | 7月最終営業日 |
定期見直しでは、原則として、有価証券報告書等の公表資料から算定した「1-固定株比率」の値を、
0.05 刻みで切り上げた値が、
浮動株比率として採用されます。
ただし、「時価総額に比べて流動性が低い銘柄」は、これに一定の調整係数(0.75)を乗じます。
なお、「浮動株比率変更予告情報」は2016年10月末をもって個人投資家への情報提供が終了しています。
残念です。
臨時見直し
臨時見直しは、次のような事例が生じ、浮動株の分布状況が著しく変化することが見込まれる場合に行われることがあります。
・第三者割当増資
・優先株転換・新株予約権行使、
・会社分割
・合併・株式交換
・公開買付
・その他当取引所が適当と認める事例
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