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【5074】テスホールディングス
再生可能エネルギー発電所の開発・売電、小売電気事業など

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【テスホールディングス(5074)】2025年6月期通期 決算説明


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皆さん、こんにちは、テスホールディングスの山本です。
本日も動画をご覧いただき有難うございます。

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それでは、テスホールディングス2025年6月期の決算内容について、説明させていただきます。

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2025年6月期の連結業績につきましては、売上高:366億84百万で、前期比:+19.7%、売上総利益:74億53百万で、前期比:+13.7%、営業利益:25億48百万で、前期比:+7.5%、ここまでは前期比プラスとなりました。

そして、経常利益:マイナス6億41百万損失となり、親会社に帰属する当期純利益:2億4百万で、前期比:マイナス82.7%となりました。

前回(2024.6期)は、為替レートなどの影響によるデリバティブの評価で、大きな利益が営業外で計上されました、+の56億円です。
そして、今回は逆に、デリバティブ評価の損失が、18億円、そして、8月7日に開示いたしました、持分法の投資損失が5億円計上され、先程の数値となりました。

ここで、繰り返しとなりますが、このデリバティブ評価損益とは、私達が運営する伊万里バイオマス発電所向け、バイオマス燃料の調達に係る為替変動リスクを回避するための、長期の為替予約の時価評価によるものです。会計基準に基づく会計処理であって、キャッシュの移動はありません。

また、2025.6期、第2四半期からヘッジ会計適用となりましたので、今後はデリバティブ評価によって大きな利益や損が、一度に計上されるようなことは無いということも、改めてお伝えしたいと思います。

従いまして、私達としては、このデリバティブ評価損益を除いた数値を、真水部分の実力値として見て欲しいと思っております。

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次のページとなりますが、経常利益以下でも、経常利益が11億86百万、親会社に帰属する当期純利益は12億2百万となり、プラスの水準と維持しております。

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ここで、2025.6期の配当についても触れさせていただきます。
この決算数値を受け、5.12円に修正(減配)とさせていただきました。

社内でも議論になりましたが、最終、本当に苦しい判断となりました。
私達は配当性向:30%という方針を出しております、デリバティブ損益を除いた数値でです。

昨年11月5日の業績予想修正時に、先程のデリバティブの評価損失:18億を計上しましたが、このタイミングで非上場株の売却益:5.13億を特別利益で計上しましたので、厳密に配当方針に従って、5.11円から7.66円に増配とさせていただきました。
今回の決算では、他にも入り繰りがありますが、結果的にこの特別利益分が消されてしまったという見え方になりました。

また、昨年発表した中期経営計画では、現時点は成長準備期間で、主に蓄電池ビジネスでの開発投資段階であることも説明させていただいております。
後程、説明いたしますが、今は開発案件が盛り沢山で、開発投資も相当程度必要になっております。

そのような状況下におきまして、先程の通り、今期の決算数値を受け、配当につきましては、配当方針に従い、5.12円とさせていただきました。何卒ご理解いただければと思っております。
この蓄電池開発を着実に進め、必ず受注という形でお返し、お応えしたいと強く思っております。

私達は、まだまだ決算が安定しておりません。
エネルギーという外部要因の変動も多い業界特有の現象なのかも知れませんが、早く安定した決算が出来るよう、そして安定した配当がお出しできるよう、この成長準備期間にしっかり仕込みをして、中期経営計画達成に向けて、グループ一丸となって邁進したいと思っております。

続きまして、連結貸借対照表、連結キャッシュフロー計算書となります。

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次のページからは、営業外損益・特別損益の説明となります。デリバティブ評価損益、福岡みやこメガソーラー、投資有価証券の売却益については、今までの開示資料と同じ内容となります。

 

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次のページに移ります。

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こちらは先日開示した、2021年に持分法で投資したイギリスでの蓄電池事業における投資損失の件です。
5億32百万を、持分法ですので、営業外費用での計上となりました。

この蓄電地事業につきましては、2019年頃から本格的に検討を始め、再エネ導入が進んでいるヨーロッパの事例から、将来日本においても蓄電池ビジネスが展開されるだろうと、まずはイギリスのロンドン郊外において、系統用蓄電池事業の運用ノウハウの蓄積を目的に、日本工営さん主導のこのプロジェクトに参画いたしました。

結果、運用ノウハウも蓄積でき、そして、日本国内においても制度が整い、2023年度の長期脱炭素電源オークションでの、「静岡菊川蓄電所」の落札にも繋がりました。
この出資が現在の私達の蓄電池ビジネス拡大に寄与している、大きな要因の一つであると確信しております。

なお、今回の投資損失につきましては、イギリスにおける特殊な事情によるもので、日本における蓄電池ビジネス、特に系統用蓄電池の開発への影響は一切ございません。
そして、一過性による事象と捉えております。

私達としましては、引き続き、中期経営計画で掲げた蓄電池ビジネス拡大に向け、注力するのみだと思っております。

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さて、ここから各セグメントの状況に入りたいと思います。

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セグメント別売上高、売上総利益については、前期比増収増益となりました。
上の青色がエンジニアリング事業、下の茶色がエネルギーサプライ事業となります。

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続いてエンジニアリング事業の説明となります。

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こちらも前期比増収増益です。
売上高:131億63百万から、167億2千万、+27%、
売上総利益:18億97百万から、23億38百万、+23%。

サブセグメントですが、・受託型・省エネEPCは増収増益。

・受託型・再エネEPCは、屋根上太陽光の工事案件が減少し、減収減益。
蓄電池はFIP転+併設蓄電池が1億円、売上計上されています。一方、昨年は不採算案件が複数あり、大部分は解消したのですが、1件それを引きずった案件がありました。その引当金を計上したこともあり利益を押し下げています。

・開発型・再エネEPCは、鹿児島でのFIT太陽光発電所の売上・利益の計上で、増収増益となりました。

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それでは受注高、受注残高の説明に移ります。
受注高は、225億71百万で、前期比:106.9%、過去最高水準の受注高となりました。受注を牽引しているのは、黄色の部分の蓄電池、割合は68.7%と多くを占めています。

受注残高も過去最高水準で、228億76百万、前期比:134.4%、こちらも蓄電池が、67.3%を占めております。

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次は、蓄電池・大口受注の一覧となります。こちらは、第3四半期時点と変わりありません。
2025.6期で3件の大口受注がありました。

今期に入ってからは、受注や内示案件が、高圧系統用、FIP転とも、もう既に複数件積み上がっております。
今後も、大口受注がありましたら、積極的に開示していき、中期経営計画の注力分野にも掲げております、蓄電池ビジネスが順調であることを、皆さまにも、実感していただきたいと思っております。

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次のページは、蓄電池ビジネスの開発パイプラインや引合い件数となります。
このように多くの開発パイプラインや、引合いをいただいており、中期経営計画達成の可能性は十分にあるものと思っております。当然、狙っていますのは計画以上の数値です。

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次は、受託省エネ・再エネEPCの完工案件の紹介です。
コージェネが4件で16.9MW、LNGのサテライトが3件、エネマネが1件、太陽光が24件(41.3MW)となりました。

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次は、太陽光ビジネス全体の数値となります。
先程のEPC:24件(41.3MW)に加え、オンサイトPPAが22件(22.7MW)供給開始しました。
合計は、46件、64MWとなり、引き続き、既存分野のビジネスも順調に推移しております。

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次にエネルギーサプライ事業の説明に入りたいと思います。

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こちらも前期比増収増益となりました。
売上高:174億79百万から、199億63百万、+14%、
売上総利益:46億55百万から、51億14百万、+10%。

・再エネ発電は、第2四半期から、福岡みやこメガソーラーが連結となり、第4四半期に伊万里バイオマス発電所の試運転での発電による収入があり、オンサイトPPAも増加、結果は増収増益となりました。
・O&Mは、大型案件の契約満了によるO&M業務の減少と、在庫評価損により、減収減益。
・電力小売りは、供給量拡大、仕入れ低下により、増収増益。
・バイオマス燃料は、出荷量増加、仕入れ低下と、連結子会社である伊万里バイオマス発電所への供給が始まり、連結子会社向けの売上のみ消去となりましたが、増収増益となりました。

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次、オンサイトPPAに関するトピックスです。
先程の通り、22件、22.7MWの供給が開始しました。

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次のページ、今期に入り、既に3.7MWの供給が開始し、現時点で、28MWの供給を予定しております。

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私達の再エネ発電所の容量は、伊万里バイオマス発電所が加わったことで、398.6MWと、400MW目前まで積み上がってきました。

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次のページ、資源循環型バイオマス燃料に関するトピックスです。
インドネシア・スマトラ島の北部、セイマンケイ工業団地にて、EFBペレットの製造工場を建設しております。これは年間1万トン製造する規模で、2026年6月操業開始予定となります。
工事は定期的に、HPで進捗報告しており、順調に進んでおります。

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次に今期の業績予想について説明いたします。

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売上高:470億円、+28.1%、売上総利益:90億円、+20.7%、営業利益:36億円、+41.3%、経常利益:18億円、当期純利益:12億円、+485.8%で増収増益の計画をしております。

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今期の業績予想のポイントのまとめです。
エンジニアリング事業の既存分野、受託型省エネ・再エネEPCは引き続き順調で、ここにFIP転+蓄電池併設が入ってきます。

補足としては、まだ系統用蓄電池は見込んでおりません(特に大口)、先程の大口受注一覧にもあります通り、大型の系統用蓄電池は納期が2年から3年掛かるものが多く、来期以降の売上利益計上となります。

開発型再エネEPC、こちら売上に静岡菊川蓄電所の一部を見込んでおります。
なお、開発中の「京都府の案件」ですが、着実に進展は見られているものの、現時点で売上・利益の計上時期については未確定であることから、今までと同様、今期予想には含めず、ということにさせていただいております。進捗(計上時期など)が見えて参りましたら、皆さまにもお知らせいたします。

エネルギーサプライ事業は、まず再エネ発電、先程ご紹介した約400MWの稼働済み発電所の収入となり、今期から、福岡みやこメガソーラー、伊万里バイオマス発電所が、通年で取り込みことができ、大きく売上アップに貢献してくれます。
電力小売り、バイオマス燃料ともに、売上拡大を計画しています。

一方、販売費および一般管理費につきましては、中期経営計画を達成するための課題の一つとして、人員増強を挙げていました。2025.6期は66名の純増となり、しっかり人員は確保できております。
今期も優秀な人材を確保しながら、育成していく、その費用を見込んでおります。

また、先程ご説明したインドネシアにおけるEFBペレット製造工場の研究開発費(小規模工場建設)もこの販売費および一般管理費に見込んでおります。

全体感としては、増収増益の計画とはなっておりますが、大型の系統用蓄電池の売上・利益の計上時期がどうしても時間を要してしまうため、来期からの計上となります。従って、私達の成長イメージは、単純は直線を描くのではなく、多少、非連続的な成長になっていくのではと思っております。京都府案件も控えていますので。

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配当につきましては、今期、今まで発生したデリバティブ債権の償却費用:2億ほどを営業外費用で見込んでおりますので、デリバティブ評価損益の影響を除いた当期純利益:13億63百万円を基準に、算出しております。

5.8円、しっかりと計画通り、それ以上の利益を計上し、株主の皆さまに還元していきたいと思っております。

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最後に、中期経営計画についても、少し触れたいと思います。

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まず、TX2030の全体像を1枚でまとめてみました。ポイントは、既存ビジネスをベースで成長させながら、足元はご承知の蓄電池ビジネスに、中計期間後半には、資源循環型バイオマス燃料事業に注力し、2030年に向け、事業構造の転換を図りつつ、高収益化を実現し、大きな成長を目指す計画としています。

2027.6期には、売上総利益:132億、営業利益:64億、ROEは5.8%、ROICは3%に、計画の最終年度の2030.6期には、売上総利益:215億、営業利益:134億、ROE:11.7%、ROIC:5.7%と、2024.6期を基準としますと、売上総利益で20%以上、営業利益で30%以上のCAGR(年平均成長率)となります。

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次は、各KPIの進捗です。
前のページの2030年の目標を達成するために、特にご覧いただきたいのは、注力分野の蓄電池。そして系統用蓄電所については、先程も触れましたが、納期が長いので、受注と完成(実績)と分けて記載しています。

2030年の系統用:700MW、受託型FIP転:150MW、自社FIP転:113MW、それ以上の達成に向け、順調な滑り出しが出来たものと認識しております。

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次は、注力分野における、2025.6期の進捗をまとめた資料となります。
特に蓄電池ビジネスですね、左側と右半分、市場は拡大しており、私達の強みである、
①再エネ発電所の開発で積み上げてきたノウハウ・体制をそのまま活用できているということ、
②そしてワンストップ(一気通貫)で対応できる体制であること、
③イギリスでの蓄電池事業、静岡菊川蓄電所といった先行事例で蓄積したノウハウ(経験)を活用できている④複数の蓄電池メーカとの協業体制が確立でき、エンジニアリング会社でもあり価格競争力があるということ、
を十分に発揮しながら、多くの開発パイプラインや、引合いを具現化し、EPC獲得に向けて、注力してまいります。


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なお、別資料で、TX2030補足資料も開示させていただきました。

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昨年8月14日に発表した中期経営計画では、主に、数字に焦点を置き、コンパクトにまとめた資料としておりました。その後、様々な方々との対話で、ご意見、アドバイス等を受け、定性部分の説明を補足として加えさせていただきました。

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特に注力分野については、ぜひお時間のある時にご覧いただければと思っております。
こちらの資料は次回以降で深堀りしていきたいと思っております。

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以上で、テスホールディングス、2025.6期の決算、そして中期経営計画の説明を終了させていただきます。
今期は増収増益、増配の計画を立てました。
現在注力している蓄電池ビジネスで必ず大きな成長を遂げ、皆さまのご期待に応えていきたいと思います。

今後ともご支援のほど何卒よろしくお願い申し上げます。本日は有難うございました。

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