長期投資家のためのIR情報
バリュートレンド

オイシックス・ラ・大地【3182】おいしくて安心安全な高付加価値食材を家庭に宅配する


今回は、独自の安全基準で生産者から直接仕入れた食材を家庭に宅配する事業を行っている、オイシックス・ラ・大地【3182】のIR部門を訪問してきました。Oishix Gatecity.jpg (127 KB)

オイシックス・ラ・大地の本社は、東京都品川区大崎1-11―2 ゲートシティ大崎 イーストタワー5階です。

ゲートシティ大崎は、JR山手線大崎駅新東口からペディストリアンデッキで繋がっており、商業施設棟、住宅棟、そして東西の両オフィスタワーで構成される、巨大再開発複合施設です。

ゲートシティ大崎のエントランスからしばらく歩いたイーストタワー5階のオイシックス・ラ・大地本社に入ると、受付電話があり、その先にはいくつものテーブルセットが目に入ります。

この大きな社員食堂のようなオープンスペースでは、あちこちで打合せが行われており、私たちもその活気に溢れるスペースの一角で話しを伺いました。

 

 

1. 学生起業会社がルーツ。安心・安全な野菜をインターネットで届けたい

オイシックス・ラ・大地は、現代表取締役社長の高島宏平さんが東京大学大学院時代(1997年)に起こした学生起業会社にルーツがあります。

高島さんは大学院で情報工学を研究していましたが、インターネットの将来性を感じて、この会社で実験的に事業を行っていたということです。

翌年の1998年には大学院を修了し、大手コンサルティング会社のマッキンゼー・アンド・カンパニーに入社します。
高島さんはここでもインターネット関係の業務を経験して、今まで以上にインターネット事業の将来性を確信します。

そこで入社から約2年後の2000年5月に同社を退職し、翌6月にオイシックス株式会社を設立し、青果物などをインターネットで販売する食品販売サイト「Oisix(オイシックス)」をオープンし、ECによる有機野菜や低農薬野菜の宅配事業をスタートさせました。

 

高島さんはEC事業を研究する中で青果物が、生産者→農協などの出荷団体→卸売市場→スーパーや小売店→消費者といった経路で届けられるのが主流で、場合によってはさらにいくつかの中間業者が入る場合もあるこの流通形態に疑問を感じます。

「生産者と、その野菜を実際口にする消費者の距離が非常に遠い」

また、安心して子どもに食べさせられる有機野菜などが、個人では購入しにくい状況であることも感じていました。
この状況をインターネットで変えたいと思い、始めたのが上記の「Oisix」でした。

 

「生産者と消費者の距離を近づける」といっても、有機・低農薬野菜の生産者と取引を始めるまで苦労したようです。

実績も人脈も無い高島さんは、生産者を一軒一軒訪ねてまわり、時には追い返されながらも、次第にその志に理解を得て、野菜を仕入れられるようになりました。

このような苦労を経て開設した「Oisix」は、ネット受注(EC)と運送業者を使った宅配という仕組みで、安全な青果物を求める個人からの受注を獲得し、売上を伸ばすとともに取引する生産農家も増えていきました。

 

オイシックスが事業を始めた頃の有機・低農薬野菜は、農協からスーパー・小売店に至るメインの食品流通経路でも一部は取扱われていましたが、主たるルートは生活協同組合による共同購入や、後に経営統合することなる「大地を守る会」や「らでぃっしゅぼーや」など、カタログで受注し、自社で個人宅に配送する会社が先行していました。

これら先行者は、日本の有機・低農薬野菜の市場を作ってきた、とも言える存在です。

その辺りの経緯も含めて、大地を守る会とらでぃっしゅぼーやの歴史も見ていきましよう。

 

 

2. 日本の有機野菜流通の先駆け、大地を守る会

大地を守る会は、レイチェル・カーソンの『沈黙の春』(1962年)や有吉佐和子『複合汚染』(1975年)などで、農産物の残留農薬や毒性の生物濃縮などの問題が広く知られるようになった1975年に民間団体「大地を守る市民の会」として発足しました。

発足のきっかけは、現オイシックス・ラ・大地 代表取締役会長の藤田和芳さんが、茨城に戦後間もなくから農薬による農民の健康被害の研究をしている医者がおり、その医者とともに*無農薬野菜作りに挑戦している生産者達を知ったことに始まります。

*注)農産物に対する「無農薬」の表記は「特別栽培農産物に係る表示ガイドライン」の2003年5月改正の以降、優良誤認の可能性から表示禁止事項となっています。

 

しかしながら当時、味よりも見た目がきれいな野菜が求められ、虫食いも混ざる無農薬野菜は流通に乗りませんでした。
一方で世間には農薬と化学肥料を使い、収穫後も鮮度維持の薬品を使用した、見た目の良い野菜や果物が流通していました。

そこで、藤田さんは「味も良く、安全な農産物を安定供給したい」という思いから大地を守る市民の会発足となったのです。

 

発足当時は天候などの影響で欠品や供給過多が頻繁に起こりましたが、それらの問題を、子どもに安全な野菜を食べさせたいと願う団地の主婦達による「共同購入」という仕組みで吸収していきました。

地道な普及活動を継続する一方で、1977年4月に池袋の西武百貨店で行った「無農薬農産物フェア」では、多くの文化人の応援もあって大きな反響を呼んだことから各地に共同購入グループが増えて、安全な農作物を供給する活動は拡大していきました。

 

こういった状況の中で、大地を守る市民の会から流通部門を独立させ、1977年11月に株式会社大地が設立されます。

その後も大地および大地を守る市民の会は、低温殺菌牛乳の開発や、輸入穀物を使わず自然放牧で育てた赤身牛肉の流通など、安全な農作物の取扱いを増やし、また共同購入組織も大きくなり、有機・低農薬農産物流通の中心的存在になっていきました。

さらには大地を守る会の考えに共鳴する他団体との連携も積極的行い、流通規模を拡大していきます。

そうした提携団体のひとつに、日本リサイクル運動市民の会がありました。

 

 

3. 個人宅配をベースに成長したらでぃっしゅぼーや

日本リサイクル運動市民の会は、1970年代後半に高見裕一さんが神戸で立ち上げた「関西リサイクル市民の会」が全国規模に広がった市民運動組織で、主にフリーマーケットの開催を通じてリサイクル・リユースを促し、環境保全・循環型社会の実現を目指す民間団体でした。

高見さんは、1988年に環ネットワーク株式会社を設立し、大地を守る会の関連会社である株式会社大地物産との提携で商品の提供を受けるなどして「らでぃっしゅぼーや」ブランドで有機野菜・無添加食品の宅配を開始します。

 

らでぃっしゅぼーやは、共同購入ではなく「個人宅配」というスタイルで有機・低農薬野菜の流通を始めました。

時代の流れもあり宅配が受けたことと、日本リサイクル運動市民の会の組織基盤もあり、順調に拡大しました。
取扱い農産物も、独自基準を設けて契約農家を拡げていくことに成功し、自然派食品宅配で大きな位置を占めるようになります。

 

その後、高見さんは1993年に衆議院議員となり、しばらく環ネットワークの経営と議員活動の二足の草鞋を履いていましたが、政治活動専念のため、2000年1月にキューサイ株式会社(元東証2部、現コカ・コーラボトラーズジャパンホールディングス【2579】の100%子会社)に全株を売却します(同2000年8月、商号を「らでぃっしゅぼーや株式会社」に変更)。

その後らでぃっしゅぼーやは、2006年2月にMBO(マネジメントバイアウト、経営陣買収)によりキューサイから独立し、4年後の2008年12月にはその経営陣によってジャスダック上場を果たします。

さらに、2012年にはNTTドコモ【9437】によるTOB(株式公開買付)が実施され、NTTドコモの100%子会社になりました。

 

 

4.オイシックス、先行企業と経営統合を重ねる

話しは有機野菜の流通が始まった1975年から、一気に2012年まで来てしまいましたが、この間1992年にブラジル・リオデジャネイロで地球環境サミットが開かれるなど、資源の大量消費や環境破壊に対する反省から、国連を中心とした持続可能性に関する活動が活発になり、日本でも有機・低農薬農産物への理解も高まっていきました。

 

この流れの中で、国も1999年に農林物資の規格化等に関する法律(JAS法)の一部を改正し「有機JAS規格」を制定しました。
これにより、認証に合格した事業者が有機JAS規格に則って生産した農産物のみ「有機農産物」と表記できるようになりました。

有機農産物の表記は非常に厳しいルールに沿う必要がありますが、そのレベルでなくても、低農薬で生産された農産物も沢山ありました。
そこで農水省は2001年に「特別栽培農産物に係る表示ガイドライン」を定め、化学合成農薬・化学肥料をその土地の慣行栽培の50%以下で栽培した農産物を「特別栽培農産物」と表示できるようにしました。

 

このように有機農産物や特別栽培農産物を含む自然派食品は、生鮮食料品市場に明確な位置を占めるようになり、オイシックスも2013年5月に東証マザーズに上場するなど、各社の経営戦略が問われるようになってきました。

 

そういった中で2017年3月に、当時自然派食品宅配業界で売上第2位だったオイシックスは、業界第3位の大地を守る会と株式交換による経営統合を行い、それまで1位だったらでぃっしゅぼーやを抜いて、業界売上トップになりました。

さらにその1年後の2018年2月にはNTTドコモから、らでぃっしゅぼーやの全株式を買い取り、子会社とします。

そして同じ年の2018年7月には、社名を現在の「オイシックス・ラ・大地」に変更しています。

形式上オイシックスの子会社となった大地を守る会とらでぃっしゅぼーやは、それぞれタイミングでの旧オイシックスを存続会社とする吸収合併がなされ、3つのブランドを維持しながらも、オイシックス・ラ・大地はひとつの会社となりました。

 

 

5.食材宅配3ブランドを柱に事業展開

オイシックス・ラ・大地の売上高は640億26百万円、営業利益は23億12百万円、当期純利益は23億87百万円です(2019年3月期。以下同じ)。

この売上の背景には、全国4,000以上の農家・生産者との直接契約があり、そこから仕入れられる有機・低農薬野菜の出荷量は年間15,000トンにもなります。
また食材の届け先である定期契約会員は約30万人おり、その他に店舗・移動スーパーでの販売や保育園への卸もあります。

 

事業セグメントは、宅配事業の3ブランド(Oisix、大地を守る会、らでぃっしゅぼーや)とその他の事業の4セグメントです。

セグメントごとの業績では、Oisixは売上高296億19百万円、セグメント利益40億36百万円。大地を守る会は売上高109億2百万円、セグメント利益16億39百万円。*らでぃっしゅぼーやは売上高が180億28百万円、セグメント利益90億18百万円。その他の事業は売上高54億75百万円、セグメント利益6億89百万円(2019年3月期。以下同じ)です。

宅配事業の3ブランドで、売上の9割強を占めています。

その他の事業の主なものは、他社EC宅配支援や買物難民向け移動スーパー事業、店舗・外販事業、海外事業などです。

*注:この決算におけるらでぃっしゅぼーや事業は、経営統合にともない13ヶ月の計上となっています。

 

 

6.それぞれ顧客層の異なる3ブランド

Oisix、大地を守る会、らでぃっしゅぼーやの3ブランドとも、会員に安心・安全な食材を宅配する事業ですが、それぞれに商品特長があり、顧客層も明確に異なっています。

Kit oisix.JPG (27 KB)
Oisix 「Kit Oisix」

 

Oisixの顧客層は30代~40代の子育て世代。共働きの家庭も多く、子どもに安全な食事を食べさせたい、しかし調理に使える時間がない、といった層に受け入れられており、定期宅配コースの会員は23万人を超えています。

どのブランドも野菜や果物を個別に選んで注文できるのですが、それぞれ特徴的なセット商品も沢山あります。

Oisixでは、顧客層の特徴から短時間で調理できるミールキットも好調です。

「Kit Oisix」と名付けられたこのミールキットは、主菜と副菜の2品が20分で作れる材料とレシピがセットになって送られてきます。

広告の強化やマスメディアへの露出も多く、Kit Oisixのコース会員だけで13万人を超えています。

 

Daichi teikibox.JPG (71 KB)
大地を守る会 「定期ボックス」

大地を守る会の顧客層は、50代以上のシニア世代が中心です。

夫婦二人世帯で、食事や健康に気を付けている人達の強い支持があります。

3ブランドそれぞれに、農薬や化学肥料についての独自基準を設けていますが、大地を守る会の商品は最も基準が厳しく、長年培った信頼から、安全な食材を求める人達に届けられています。

それだけに平均購入単価も3ブランドの中で最も高くなっています。

 

 

らでぃっしゅぼーやの顧客層は、Oisixと大地を守る会のちょうど中間ぐらいで、40代~50代の世代が中心です。

Itomezurashi.JPG (76 KB)
らでぃっしゅぼーや 「いと愛づらし野菜」

この世代になると、安心・安全な食材を求める気持ちはそのままで、より美味しいものや珍しい食材を使った料理を好む人達が多いそうです。
レシピ研究をする人も多く、さらに料理上手になりたいと、向上心旺盛な会員が多くいます。

 

らでぃっしゅぼーやでは、こういった顧客層に向けた特徴的な商品として「いと愛づらし野菜セット」を提供し、好評です。

これは珍しい野菜や各地の伝統野菜、形がおもしろく学術的重要性が高いと思われる野菜を中心としたセットで、レシピとともに毎回2~3品目が届けられます。

 

各ブランドのその他の特長としては、受注方法が大地を守る会とらでぃっしゅぼーやが商品カタログとWeb、OisixがWebのみの受注となっています。

配送方法についても、大地を守る会とらでぃっしゅぼーやがそれぞれの専用便での宅配、Oisixが大手運送業者による宅配となっています。

ただし、今後はそれぞれの便を相互利用するなど、配送の効率化が図られる予定です。

 

 

7.トレーサビリティで生産者の顔が見える

オイシックス・ラ・大地は、全国4,000以上の生産者と契約し、それぞれの田んぼや畑ごとに決まったフォーマットでの栽培管理記録を義務づけています。

その記録をオイシックス・ラ・大地はチェックし、また定期的に残留農薬の抜き打ち検査も行います。
また、担当者が定期的に畑に直接赴きます。

このように、生産の様子をオイシックス・ラ・大地は把握し、有機農産物、特別栽培農産物はもちろん、独自基準で生産された農産物も、自信をもって消費者に届けることができます。

 

個別の農産物について買取りの品目、単価についての契約は、収穫予定の半年前に行っているそうです。

農産物ですからその時の天候状況などで、当然過不足が出ます。
多い場合は可能な限り買い取ります。

一方不足の場合は他の契約生産者からの補充などを行います。

こういったことに備えて、1品目につきなるべく北から南まで複数の生産者と契約をして、天候による収穫量の変動をリスクヘッジしているということです。

 

半年前に単価が決まることは、生産者にとっても経営の安定につながり、農家の経営がしやすくなります。

というのも、収穫後に「競り(せり)」で値段が決まるような方式では、大豊作で値段が暴落するようなこともあるからです。

農産物生産には大型機械など、定期的な設備投資が必要なため、収入を見通せることは大変重要なのです。

オイシックス・ラ・大地が重視する、トレーサビリティの確保と農業経営の安定は、生産者・自社・消費者の相互信頼の基盤となっています。

 

(コラム)

有機農業、オーガニック、ベジタリアン、ヴィーガン

(自然派食品に関する言葉の定義は、流動的な部分もあり、また立場・考えによって厳密には異なる部分もあろうかと思いますが、事業の理解のために簡単な説明を付します)

「有機農業(有機農法、オーガニック)」
窒素・リン酸・カリウムなど、植物の生育に必要な栄養素を、化学的に合成した無機肥料を使用せず、また農薬や遺伝子組み換え技術も使わず、堆肥や腐葉土などを用いて、土中の微生物などの働き(分解)によりできた栄養素で農作物を作る、生態系と調和した農業。

「ベジタリアン(vegetarian)」
「菜食主義者」と訳されることも多い、肉・魚を食べずに穀物・野菜などの植物性食品中心の食生活者。

「ヴィーガン(vegan)」
ベジタリアンの中でもハチミツや卵、乳製品も一切口にしない純粋菜食主義者。食に限らず動物の命を尊重し、レザーや毛皮なども身につけない「エシカル・ヴィーガン」や、純粋菜食主義の中でも、木の実や果実など、収穫しても木や他の実が存在を保てるもののみ食する「フルータリアン」と呼ばれる人達もいる。



8.店舗事業、海外事業

オイシックス・ラ・大地の商品の一部は、お店で直接買うこともできます。

国内の高級スーパーや大型スーパーの店内に設置された「Shop in Shop」で、全国に145店あります。

さらには2019年5月にニューヨークの高級食品スーパー「DEAN & DELUCA」を日本で展開している株式会社ウェルカムと資本業務提携を行い、出資比率が2%から20%になりました。

これにより今後、お店でオイシックス・ラ・大地の高付加価値食材を買えるチャンスはさらに増えると思います。

 

次に海外事業ですが、まず有機食品市場の市場規模について抑えておきましょう。

農林水産省の推計によると、2017年度の国内の有機食品市場規模は1850億円。
前回調査の2009年が1300億円でしたので、約42%の伸びを示しています。

一方世界の状況を見ると、2017年の世界の有機食品売上は約970億ドル(1ドル110円換算で約10兆7000億円)と巨大で、このうち、北米と欧州だけで約90%を占めています。

市場も拡大しており、直近10年で200%近い伸びと推計されています。

アジアについて見ると、中国が、アメリカ、ドイツ、フランスに続いて第4位の有機食品売上を上げていますが、人口一人当たり年間消費額では世界13位の日本の半分以下であり、本格的な普及はこれからです。

 

オイシックス・ラ・大地の海外事業は、日本の商品を香港で宅配する越境EC事業を行っています。

また上海の現地法人では、独自の安全基準を基に中国現地で調達した商品を中国国内にECで販売する事業を行っています。

2Purple Carrot.jpg (95 KB)
PURPLE CARROTのヴィーガン食ミールキット例

注目すべきは2019年5月に、「PURPLE CARROT」のブランド名でヴィーガン食ミールキット宅配事業を行っている米国Three Limes, Incを子会社化したことです。

 

PURPLE CARROTは、2014年創業ながら約4000万ドル(約43億円)の売上を計上しています。

米国市場は巨大なだけに、今後の成長エンジンとして十分なポテンシャルがあると思われます。

欧米では巨大な有機食品市場が形成され、さらに伸びている状況です。

国内、そしてアジア各国の成長余地も大きく、安全な食の提供を拡げ続けて欲しいと思います。

 

 

インタビュー後記

本編には書けませんでしたが、オイシックス・ラ・大地には「とくし丸」という移動スーパー事業があります。

これは近隣に商店がなく、かつECの利用が困難な買物難民シニアに向けて、クルマに商品を積んだ移動スーパーが、利用者のもとに出向くという事業です。

また、古着回収を行い、そこで得た資金でパキスタンのスラムにある学校を支援したり、会員が継続的に対象商品を購入することで、その売上の一部でルワンダやケニアの小学校に給食室を作ったり、タンザニアの小学校に学校菜園を設置する社会貢献活動もしています。

オイシックス・ラ・大地は、ことさらSDGsの推進をアピールしなくても、歴史的に持続可能な生産消費形態を追求してきたソーシャルビジネス企業です。

今後も社会貢献とビジネスを両立させる企業の姿を、示し続けて欲しいと思います。

以上

 

 

※当コンテンツは当社がアクションラーニング会員及びそれ以外の個人投資家に向けて、個別企業を見た印象を記事にしたものです。

当コンテンツは投資助言となる投資、税金、法律等のいかなる助言も提供せず、また、特定の金融の個別銘柄、金融投資あるいは金融商品に関するいかなる勧告もしません。

このドキュメントの使用は、資格のある投資専門家の投資助言に取って代わるものではありません。

当社はコンテンツの信頼性を確保するよう合理的な努力をしていますが、無謬性を保証するものではありません。

当コンテンツの読者が投資活動を行い、その結果損失を被ったとしても、当社は一切の責任を負いません。

ページトップへ戻る