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調味料・加工食品業界研究


調味料・加工食品業界についてです。

食料品業界は特にディフェンシブな業界です。アクションでは食料品業界を更に細かく分類して、飲料、調味料・加工食品、パン・菓子・ハム、飼料、その他食品としています。

食料品業界の国内市場規模のグラフです。

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食料品出荷額の推移です。まさにディフェンシブな業界です。リーマンでも下がっていません。出荷額は22兆円ほど、日本のGDPの5%ほどが食料品に使われいます。

調味料・加工食品業界でトッㇷ゚は味の素です。売上が1兆円もあります。2位はキユーピー、3位はキッコーマンです。海外では、ユニリーバ、ネスレ、ハインツなどがあります。

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バフェットのバークシャーの投資先としては食料品業界が多いです。ハインツやコカ・コーラ、クラフトフーズなどがあります。

日本の人口のグラフをみてみましょう。日本の人口は2060年に向けてどんどん減っていきます。今から4000万人ほど減ります。現在の人口の3分の2ほどになります。このことから日本の経済が衰退していくことは明らかです。また、生産年齢人口がどんどん減っていきます。

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一方、世界の人口は2060年に向けて5割近く増えます。

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世界に向けて商品を発信していく食料品業界は、この先少なくとも40年ほどは、伸びることが分かります。ですので、飲食品業界でも国内に特化している企業はあまり魅力がないかもしれません。

食料品の原材料は、国内や海外から海運業界の助けを借りて、調達します。そして、食料品を作った後は、卸売業や陸運業を利用して小売業へ商品を販売します。食料品の卸売業の企業としては、最大手では三菱食品があります。国分や伊藤忠食品などがあります。

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食料品は国内食品は円安の時にダメージを受けますが、海外への売上は円安の時によいので、味の素などは、海外売上の割合が高い企業は為替の影響はほぼ受けないといえます。

食料品は、国内ではディフェンシブで衰退でしょうが、海外はディフェンシブの成長でしょう。ですので、海外に積極的に展開している食料品業界の企業は魅力的といえます。

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