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ファミレス業界研究


ファミレス業界についです。

ファミレス業界は小売業に分類されています。

外食業界の市場規模をみると、成熟業界であることがわかります。

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ピークは1997年当たりです。景気の変動もやや受けています。市場規模としては、約25兆円ほどあり、莫大です。その莫大さがこの業界の魅力でもあります。外食産業で代表的企業は、ゼンショーやすかいらーくです。

家計消費における調理食品・外食支出額構成比のグラフをみると、外食にかける支出額は安定しています。生鮮食品は減ってきており、中食が増えてきています。

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ファミレスの全店舗売上高はほぼ横ばいです。1993年をスタートとすると60%ほど売上は増えています。

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利用客数も店舗数も横ばいです。

外食店の売上構造をみてみましょう。客単価をみると、ファーストフードでは752円、ファミレスは1249円、ディナーレストラン(例えばひらまつ)では4286円、パブ・居酒屋では2408円、喫茶店で545円くらいです。ファミリーレストランは子供連れで行きやすく、手ごろな価格設定な店といえます。

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ファミリーレストランの代表はすかいらーくです。その次はサイゼリア、ロイヤルホスト、ココス、ジョリーパスタなどが続きます。

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ファミリーレストラン各社の財務指標を比較してみると、すかいらーくの規模が大きいです。そして、すかいらーくの営業利益率が最も高くなっています。これは、材料の仕入などで規模で稼ぐ戦略を取っていると思われます。すかいらーくのROEが高くなっているのは、自己資本比率は低く借入を多くして、規模の大きい経営をしているためです。また、サイゼリアの海外進出がとても多くなっています。中国に進出しています。これは、他業種に比べると飲食店の海外展開が遅れていることを示しています。

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ファミリーレストランはほぼ直営のビジネスです。そのため、食の業界はディフェンシブな業界ですが、直営が多いため、業績はガタガタになっています。

ファミリーレストランだけでは経営は厳しいので、すかいらーくなどは、様々なカテゴリーに多角化しています。既存のファミレスという業態の中で、中華や和食、デリバリーなど新しい業態に攻めていっています。これに対して、サイゼリヤは、既存のイタリアンという業態で中国という新市場を開拓しています。このように同じファミリーレストランでも戦略は異なります。

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