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ホームセンター・ディスカウントストア業界研究


ホームセンター・ディスカウントストア業界についてです。

ホームセンタはDIY、日曜大工用品や園芸品などを売っている店舗です。

ホームセンターの売上高の推移をみると、市場規模は4兆円程度で、売上高は横ばい、総店舗数は増えています。

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このことから、ホームセンター業界の業績は厳しい状況と言えます。ホームセンター業界トップはDCMホールディングスです。次はカインズ、コメリ、コーナンなどがあります。投資対象としての魅力は少なく、今後はM&Aによる合併統合が起こってくるでしょう。

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ホームセンターの売上高の内訳をみると、DIY用品が23.5%、園芸品が23%、家庭日用品が20.7%となっています。

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ディスカウントストアの代表はドンキホーテです。格安商品があり、雑多な品ぞろえがされています。ドンキホーテの売上の内訳をみると、食料品が1番多くなっています。33.1%です。次が日曜雑貨、案外多いのが、時計やファッション商品です。ドンキホーテは成長が著しいです。

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2016年度には小売業売上ランキングのベスト10に入っています。ディスカウントストア業界の1位はドンキホーテです。他には大黒天物産、オリンピックグループなどがあります。

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小売業態の比較を行いましょう。GMS(総合スーパー)、イオンはスーパーではなく金融と不動産業で稼いでいます。スーパーのヤオコーでは、総菜が一番利益率が高いです。次いで肉・魚です。加工食品や青果は利益率は低いです。コンビニは、ファーストフード(フランクフルトや唐揚げ、おでん、肉まんなど)が収益を上げています。次いで加工食品が収益源です。おにぎりや日配食品(おにぎりや弁当など)は売上としてはファーストフードより少なくなっています。ドラッグストアは調剤と医薬品と化粧品で稼いでいます。百貨店は衣料品(婦人服)や高級品(宝石や時計)で稼いでいます。家電量販店は白物家電で稼いでいます。ディスカウントストアは特売品で稼ぎます。ホームセンターはDIYと園芸品で稼いでいます。このようにみると、小売業の業態の垣根はなくなってきていますが、何で収益を上げるかという点では、それぞれに特徴があります。

小売業態の中では、ネット通販や宅配で取り換えがきかないものが生き残るでしょう。そのため、家電量販店や百貨店は厳しいでしょう。反対に、店舗で買うしかないもの、一つは医薬品や調剤は生き残れるでしょう。なぜなら薬には規制があるからです。ですので、ドラッグストアは生き残るでしょう。スーパーも総菜や肉、魚があるので、生き残るでしょう。コンビニもおそらく生き残れるでしょう。

ですので、小売業界で将来性があるとするなら、ドラッグストア、スーパー、コンビニあたりだと考えられます。

 

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